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山中敏正

富山県高岡市/道の駅「万葉の里高岡」 視察報告

 令和5年7月20日に実施しました、桶川市議会民生経済常任委員会の行政視察の内容について、ご報告申し上げます。

 視察のテーマは『道の駅事業』についてです。視察にあたり、高岡市役所を訪れ、行政側より説明をいただきました。

道の駅「万葉の里高岡」では、観光情報の提供、高岡の歴史・文化等のPR、伝統工芸品や特産物の展示・販売を行うことにより、地域情報の発信を図っています。

 こちらの道の駅は、平成18年4月に開設され、今年で17年目を迎えました。指定管理制度を導入し、㈱インサイトと5年契約で施設運営にあたっています。

当初から現在に至るまで、高岡市との指定管理料は支払いのない契約となっていましたが、施設の老朽化が進み改修等の費用を捻出するために現在、納入金制度を導入することで、事業者と協議を進めています。

 新型コロナウイルスの影響により、令和2年から令和3年は客数が大きく減少しましたが、令和4年度には、企業努力の積み重ねにより、大幅に客数が増加し開駅時ほどに戻ったようで

す。今年5月のゴールデンウイーク時には、過去最高の集客と売上を達成し、当初の予定収支の95%まで回復しています。

店内を拝見すると地元で取れた海産物の加工品が多く取り揃えられていて、地場産品の取り扱い率も90%と地域の魅力が集約されていました。

最近では、藤子・F・不二雄先生が生まれ育ち、20歳で上京するまで過ごした、先生のふるさと高岡市として、ドラえもんコーナーが設けられていたり、昔懐かしい10円から購入できる駄菓子コーナーが7月より開設されるなど新たな集客を見込んだ取り組みもされていました。

これからも、地域発展の場所として地元に調理科のある高校とフードメニューの共同開発や、スタートアップ支援の拠点施設「TASU(タス)」との協力により、新しい商品の開発を進めていくことも予定されています。

市民参加のイベントとして、周年祭を4月に開催し今年は17周年記念きっぷの発行や、朝市の開催、そして6月~8月の土日には道の駅でラジオ体操を3年前から実施しています。

また、感謝祭を毎月第4日曜日に行っていますが、5月には限定50名、1回500円の「ガチャフルーツ」を開催し、一等はなんと宮崎マンゴーと他にも季節のフルーツがたくさん用意された催しとなっていて、日頃の感謝の気持ちを届けています。

 今後の展開としては、2015年に北陸新幹線が開業したことによるさらなる観光客の取り込みをはかるために、「見る・食べる・遊ぶ」+「作る・体験する・学ぶ」へと高岡市のものづくりを活かした体験型の事業を行っていくことで誘客をはかり、「地域活性化の拠点」へと事業を進めてまいりますと、話されていました。

道の駅『万葉の里高岡』では、市との連携のもと指定管理者の創意工夫が最大限発揮され、道の駅への立寄り者を増やすための事業などを積極的に行っている と認識しました。

 令和7年3月に開業予定の『道の駅(仮称)おけがわ』が、「桶川市観光の発信拠点」と「地域発展」の場となるよう本市としても大いに参考にしていただくことを期待しています。



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